2017年01月23日

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会社の決算書である貸借対照表と損益計算書はご存知の方が多いと思います。

それでは資金繰り表はいかがでしょうか?

 

あまり見たことがないという方や知ってるけど作ったことがないという方が大半ではないでしょうか。

 

今回は資金繰り表について解説していきます。

 

貸借対照表、損益計算書、資金繰り表とは

まずは資金繰り表だけでなく、資金繰り表とよく比較される貸借対照表、損益計算書についても併せて説明します。

 

貸借対照表

一定時点における企業の資産、負債及び資本の状態(財政状態)を示す計算表のことを貸借対照表といいます。

貸借対照表により、預金や売掛金、借入金の残高を確認することができます。

 

損益計算書

一定期間の収益と費用を明らかにし、企業の経営成績を報告する計算書を損益計算書といいます。

損益計算書により、一定期間に利益がでているかどうか確認することができます。

 

資金繰り表

一定期間の現金・預金の入出金を示すものを資金繰り表といいます。

資金繰り表により、余裕資金や調達が必要な資金を把握することができます。

 

なぜ資金繰り表を作るのか?

貸借対照表と損益計算書はそもそも作成義務がありますが、資金繰り表については特に作成義務がありません。

ではなぜ資金繰り表をつくるのでしょうか?

 

それは、資金繰り表は会社の資金の状態を表すものであり、会社を継続していくために重要な役割を持つためです。

 

以下のケースをで資金繰り表の重要性を説明します。

損益計算書

売上 100
売上原価 80
売上総利益 20

上記をみると、売上総利益がプラス20であるため、会社の業績には何の問題もないと思えます。

しかし、売上金の回収が遅れており、資金繰り表が下記の状態であったらどうでしょう。

 

資金繰り表

売上金の回収 50
仕入代金の支払い 80
当期の資金の動き ▲30

利益が20でているはずなのに、売上100のうち50の回収が遅れていることから、当期の資金の動きとしては▲30となってしまっています。

このような状況では最悪黒字倒産という可能性もでてきます。

 

資金繰り表を作ることにより、当期の入出金の状況がわかり、キャッシュを獲得できたのか、それとも、支出が上回ったのかを把握することができます。

資金繰りの状況というのは、資金繰り表を作らなくても大体はわかるかも知れませんが、資金の状況を大体で把握するのはリスクが高いといえます。

 

どうやって資金繰り表を作るのか?

資金繰り表は大事だということはわかったけど、どうやって作るのか分からない方もいるでしょう。

そんな方に、簡単に資金繰り表が作れる方法をお伝えします。

 

1、損益計算書を用意する

まず損益計算書を用意してください。損益計算書を元に資金繰り表を作成していきます。

今回は損益計算書が以下の状態だったと仮定します。

損益計算書

売上 100
売上原価 40
交際費 10
減価償却費 20
売上総利益 30

 

2、損益計算書に非資金損益項目を追加する

次に損益計算書に非資金損益項目を追加してきます。

非資金損益項目とは現金預金の入出金をともなわない損益のことをいいます。

 

主なものには減価償却費があります。

減価償却費は費用に計上されますが、出金はともないません。

資金繰り表

売上 100
売上原価 40
交際費 10
減価償却費 20
売上総利益 30
非資金損益項目
減価償却費 +20

 

3、借入金の元本部分の返済を考慮する

借入金の元本部分の返済は損益計算書に反映されないため、資金繰り表に表示させる必要があります。

資金繰り表

売上 100
売上原価 40
交際費 10
減価償却費 20
売上総利益 30
非資金損益項目
減価償却費 +20
借入金返済
返済 △40
 
当期の結果 +10

 

上記で資金繰り表は完成です。

損益計算書だけ見ると30の利益がでているので、資金も30増えたと感じるかもしれませんが、実際は10しか増えていません。これは資金繰り表を作らなければわからないことです。

 

最後に

年により業績の波というのはどの企業でもあるものですが、一番大事なのは継続して事業を営むことです。

継続して事業を営むためには資金繰り表の作成というのは欠かせません。

 

今回解説した資金繰り表の作り方を参考に、是非資金繰り表の作成に取り組んでみてください!

 

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